#ジュリア・ミシンガー

  • 【特集:Ocean People】海から始まるストーリー/08_ジュリア・ミシンガー
  • 2024.11.01

海と繋がり、自分の中の好きや小さなときめき、そしていい波を追い求めてクリエイティブに生きる世界中の人々、“Ocean People”を紹介する連載企画。彼らの人生を変えた1本の波、旅先での偶然な出会い、ライフストーリーをお届けします。

Profile
Julia Messinger ジュリア・ミシンガー
アメリカ・ニュージャージー出身のアーティスト。現在はカリフォルニアに拠点を移し、海やサーフィンからインスピレーションを受けた作品の創作活動を行なっている。

あなたのことについて教えて

生まれ育ちはアメリカ東海岸のニュージャージー州郊外。毎年夏になると近くのロードアイランド州まで行って、サーフィンをしながら一夏を過ごしていた。ライフスタイルを変えるために2年前カリフォルニアのエンシニータスに引っ越して、今は海の近くで暮らしている。フルタイムのアーティストで、海やサーフィンにインスパイアされた作品を制作することが多い。サーフィンを始めたのは18歳のとき。ロードアイランドにいた頃海の近くに住んでいて、そこでサーフレッスンを受けたのが最初。本格的に始めたのは大学に入ってからで、サウスカロライナのチャールストンという場所で海洋生物学やアートを勉強していたとき。それから2年前にサンディエゴに引っ越してさらに本格的にサーフィンをするようになった。安定して波のあるところに住んだことがなかったから、やっと楽しめるようになってきたわ。今は主にロングボードに乗っていて、友達とクルージングしながらメローにサーフィンするのが好き。

アーティストとしてキャリアを始めたきっかけは?

パンデミックの真っ只中のときに大学を卒業したから、就職先はあまりなかった。いつも絵を描いたり創作活動をしていたんだけど、作品をインスタグラムでプッシュし始めたら多くの人が購入してくれて、そこからアーティストしてキャリアをスタートしたの。キャンバスだけじゃなくサーフボードのフィンにもペイントしているんだけど、それがとっても評判がいいの。ユニークな素材だし、使われなくなったものを再利用することで環境にも優しい。サーフショップに行ってミスマッチのモノを集めたり、使ってなかったりペアじゃないモノを送ってくれる人もいて、なんだかフィンを再利用するプロジェクトみたいになっている。

西海岸に引っ越して海の近くで生活することで、インスピレーションもたくさん得られるようになった。日々の暮らしの中で目にする色とりどりの花、ヴィンテージの車、海沿いのライフスタイルなどを作品に反映している。今後はエキシビジョンをいっぱいやって、多くの人に作品を知ってほしい。

海、自然との関係を言葉で表すなら?

海は永遠に私のミューズ。自由になれて心に平穏とインスピレーションを与えてくれる場所。

お気に入りのサーフスポットとこれから行きたい場所は?

お気に入りはエンシニータスの南にあるパイプスいうスポット。中級者向けのリーフブレイクで、フレンドリーなサーファーが多くていつも楽しくセッションしている。次に行きたいのはニカラグアとインドネシア。ニカラグアは一度行ったことがあるんだけど、ランス・レフトっていうポイントはコンディションがいいと500メートル以上乗れるの。グーフィーの私にとっては夢のような場所!

あなたの生活に欠かせない3つのものは?

コーヒー、海、あとポッドキャスト。アート制作をするときのバックミュージックとして聴くこともあって、最近は新しいポッドキャスト探しにハマっている。

何か新しいことを始めたいと思っている人にアドバイスを

物事がうまくいっているように感じられなくても、すぐに結果が出なくても、とにかくやり続けること。そしてストレスをためず、プロセスを楽しむことが大切。


text:Miki Takatori
20代前半でサーフィンに出合い、オーストラリアに移住。世界中のサーフタウンを旅し現在はバリをベースに1日の大半を海で過ごしながら翻訳、ライター、クリエイターとして多岐にわたって活動中。Instagram

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