#Manon Erne

  • 【特集:Ocean People】海から始まるストーリー/02_マノン・エルネ
  • 2024.07.19

海と繋がり、自分の中の好きや小さなときめき、そしていい波を追い求めてクリエイティブに生きる世界中の人々、“Ocean People”を紹介する連載企画。彼らの人生を変えた1本の波、旅先での偶然な出会い、ライフストーリーをお届けします。

Profile
Manon Erne -マノン・エルネ-
オランダ出身、28歳。サステイナブルな素材を使ったスイムウエアブランド「SunDaze」のオーナー。サーフィンに最適な水着を求めて、世界各地のサーフスポットを旅している。

あなたのことについて教えて

生まれ育ちはオランダ。2022年に初めてバリを訪れてから、この場所がとっても気に入っている。スイムウエアはバリで作っているから毎年ここには来てるけど、まだまだ世界中で行きたいところ、したいことがたくさんあるから、1つの場所に落ち着く予定はない。

今はバックパッカーとして旅をしながら、色んなインスピレーションを得ている。つい最近日本にも行ったし、今週末はアムステルダムでポップアップをする予定で毎日忙しくしてるわ。

スイムウエアブランド「SunDaze」を始めたきっかけは?

初めてサーフィンをしたのは南アフリカのケープタウンで、毎日本格的にするようになったのはバリに来てから。一人でサーフィンに行くようになったとき、男性のボードショーツにはバイクの鍵を付けるポケットがあるけど女性用のビキニやスイムスーツにはそれがないことがとても不便に感じた。それに加えて、可愛くてスタイリッシュなのはもちろんのこと、機能性が高いスイムウエアを見つけるのが難しくて、それなら自分で作ってしまおうと思ったのが、SunDazeを始めたきっかけ。

その年にインドネシアのメンタワイにサーフトリップに行って、Co-Founderのレベッカに出会った。私たち2人には同じようなアイデアがあって、サーフトリップから帰ってきた数ヶ月後にはデザインを考えたり、サンプルを作ったりアイデアがどんどん形になっていった。

製作の過程でマニュファクチャーとの連携が上手くいかずお金を失ったり、自分たちが求めているビジョンを反映してくれる工場に出合うまで苦労したけど、今はアイデアを完璧に形にしてくれる人々に出会えてとても上手くいっているわ。

最近日本を訪れたマノン、旅のハイライトは?

何から始めていいかわからないほど最高の旅だった! 今まで訪れた国とは全てが違っていて、毎日驚くことばかり。いい意味でカルチャーショックの日々だった。メッセージで少しやりとりをしていた友達が湘南・茅ヶ崎で「Bailando Surf」というお店をやっていて、彼女に会いに東京から電車で茅ヶ崎にも行った。そこでSunDazeを取り扱ってくれることになったおかげで、日本でも試着して購入できるようになったの。大好きな国で自分のブランドを広めることができて嬉しくて、とても感謝している。次は桜のシーズンに来たいたいと思ってる!

お気に入りのサーフスポットは?

インドネシアのロンボク島とフィリピンのシャルガオが一番のお気に入り。ロングボードに最適な波と、シンプルなアイランドライフが私にピッタリ合っている。

海、自然、サーフィンとの関係を言葉で表すなら?

毎日やることがたくさんあって忙しい日々を送っているけど、海に入ると一瞬で不安も、頭の中で考えていたことも、ストレスもなくなる。海で過ごすことは私にとって欠かせない時間。サーフィンを上達したい気持ちももちろんあるけど、ただ波に乗るだけじゃなく、海から見える景色だったり、一緒に入る友達との時間だったり、サーフィンが与えてくれる素敵な贈り物を楽しむように心がけている。

最後に、何か新しいことに挑戦したい人へのメッセージと今後の夢を教えて

とにかくやってみること! 始めてみないとわからないことはいっぱいあるし、もし失敗してもそこから学べば失敗にはならない。人一倍努力して時間をかける覚悟さえあれば、良い結果は必ずついてくると思う。

これからの目標は、もっとコミュニティ活動を積極的にすること。SunDazeに興味を持ってくれる女の子たちってみんな似たような趣味やマインドを持っているから、それを活用してリトリートやグループ・サーフィンを行い、もっとみんなが繋がれる場所を作っていきたい。あとは世界各地で毎年ポップアップも開いていきたいと思っている。


text:Miki Takatori
20代前半でサーフィンに出合い、オーストラリアに移住。世界中のサーフタウンを旅し現在はバリをベースに1日の大半を海で過ごしながら翻訳、ライター、クリエイターとして多岐にわたって活動中。Instagram

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