#創刊

  • 自分らしいエシカルライフの作り方! ヨガインストラクター栗山遥さんが教える、持続可能なライフスタイルの秘訣
  • 2024.09.07

Profile
栗山 遥 - Haruka Kuriyama -
1996年生まれ。学生時代にヨガと出合い、正しい身体の使い方や哲学を知り、もっと深めたいと思いRYT200を取得。現在では海の近くに暮らしながら、ヨガだけではなく、マインドフルネスやエシカルな活動をSNSやYouTubeを通じて幅広く広めている。

環境に配慮した生活を送りたい、身体に良いことを取り入れたい。そんな前向きな思いがあるのに、時には「完璧にしなければ」と感じて息苦しくなったことはないだろうか?

ヨガインストラクターの栗山遥さんが教えてくれたのは、自分軸に合わせた「心地よいエシカルライフ」の作り方。少し視点を変えるだけで、もっと自然体で持続可能な生活が手に入る。


自分に合ったエシカルライフが、環境への配慮に繋がる

ヘルシーなライフスタイルを送るヨガインストラクター、栗山遥さんは、自然体で過ごしながら環境に配慮した「エシカルアクション」を発信し、多くの人々に共感を呼んでいる。だが、彼女がこのマインドセットに到達するまでには、試行錯誤があったという。

しかし、完璧を追求しすぎた生活は次第に苦しくなってしまったと栗山さんは振り返る。

今では、身体と心に無理のない範囲でエシカルな行動を実践し、それが結果的に環境に優しい選択になっているという。自分に合ったライフスタイルを見つけることで、より続けやすく、心地よい日々が送れるようになったと教えてくれた。


無理なく実践できるエシカルアクション

栗山さんが試行錯誤の末にたどり着いたのは、完全なヴィーガンやゼロ・ウェイストではなく、自分の体調やライフスタイルに合わせた食生活とエコな習慣だ。たとえば、お肉を控える代わりに魚を中心とした食生活に切り替え、身体のバランスを取ること。

さらに、プラスチック製品の使用を完全に排除するのではなく、リユースできるものを選ぶなど、負担なく続けられる選択も取り入れること。そうすることで、視野が広いエシカルアクションを叶えている。

また、栗山さんは自身の価値観を反映したエシカルファッションブランド〈seed and soil〉を2021年に立ち上げた。ブランドでは、「土から生まれ、土に還る」という循環を意識した素材を使用し、環境に配慮したモノづくりを行っている。質の高い素材とシンプルなデザインが特徴で、年齢を問わず長く愛用できるアイテムを提供するのも栗山さんらしい。


自然体で続けることが、持続可能な生活の鍵

栗山さんが伝えるメッセージは、いたってシンプル。「無理をせず、長く続けられる形でエシカルな選択をすること」。それは、環境に優しいだけでなく、自分自身の心と体にとってもいい選択であることを、改めて考えさせられた。

「SALT…Magazine #01」 ¥3,300
本誌では栗山さんが「アーユルヴェーダで学んだ体質に合わせたセルフケア」のエピソードも掲載!
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photography _ Pak Ok Sun composition _ Ayaka Takaura

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  • 葉山の女性漁師・畠山晶さんが語る「海と共に生きる選択」
  • 2024.08.31

Profile
畠山 晶 - Akira Hatakeyama-
1985年生まれ。神奈川・葉山で漁師として修行をし、2013年に葉山漁協の準会員、2015年に正会員に。葉山漁協初の女性漁師として、ワカメ漁、ヒジキ漁、潜り漁などを行う。漁師仲間と開催する朝市や直売所、地域の教育現場での授業や魅力を伝える活動も人気。

女性だから、男性だからという理由で、自分のやりたいことを諦めるのはもったいない。前例がないのは怖い。でも、それを貫くことで幸せの形が見えてくるということを、漁師の畠山晶さんが教えてくれた。
漁師と一児の母の顔を持つ彼女の生き方とは。


女性漁師としての挑戦と決意

葉山の美しい海と山に囲まれて働く畠山晶さん。彼女はなぜ漁師になることを決めたのでしょうか?


地球温暖化と海の変化に向き合う日々

畠山さんが日々感じているのは、地球温暖化による海の変化。水温が上昇し、漁獲量にも影響が出ているといいます。

また、海藻の養殖にも取り組んでおり、わかめや昆布の他、保全目的でカジメやアカモクも育てています。


葉山の海の未来を守るために

畠山さんの活動は、漁業だけに留まらない。彼女は地元の子供たちに海の大切さを教え、朝市や直売所で地元の海産物の魅力を発信することで、葉山の海の未来を守るための取り組みを続けている。

葉山の唯一の女性漁師である畠山晶さん。その挑戦と決意、そして海と共に生きる姿勢は、私たちに新しい生き方を教えてくれました。

「SALT…Magazine #01」 ¥3,300
本誌では畠山さんが漁師と子育てを両立しているエピソードも掲載!
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photography _ Junji Kumano composition _ Ayaka Takaura


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  • 自分を整えるためにしている習慣!moriharuさんが大切にしている3つのルーティーン
  • 2024.08.03

現代の忙しい生活の中で、心身のバランスを保つことは非常に重要。アーティストとして活躍するmoriharuさんは、重度のヘルニアを経験したことをきっかけに、自分を整えるための習慣を見直しました。

今回ご紹介するのは、moriharuさんが大切にしている3つのルーティーン。朝と夜のヨガやストレッチ、旬のものを食べること、そして日記&読書タイム。これらの習慣が彼女の生活にどのような変化をもらたしているのでしょうか。

Profile
森 温 - moriharu -
1982年兵庫県生まれ。イラストレーター、シルクスクリーン作家。2021年に種子島へ移住。自然に囲まれた暮らしや、サーフィンからインスピレーションを受けて表現をし続けている。最近はサーフボードに描いたり、漂着ごみをモチーフにするなど、形にとらわれないアートを制作。


01. 朝と夜のヨガやストレッチ

重度のヘルニアを経験したことで、体のメンテナンスの大切さを痛感しました。アート制作に夢中で姿勢が悪かったことが原因かもしれません。それ以来、朝と夜にヨガやストレッチは欠かしません。

ヨガはマインドフルネスとストレッチを両方実現できるので大好き。愛猫のトムに私の動きを観察されながら、mariko先生のYouTubeチャンネルを見て行っています。


02. 旬のものを食べる

種子島には外食できるスポットが少ないため、自然と自炊が習慣となりました。近所の物産店で旬の食材を購入し、それを中心に料理しています。旬の食材はエネルギーが豊富で、素材の旨みや甘みが楽しめるため、シンプルな味付けで十分です。


03. 日記&読書タイム

私のナイトルーティーンは寝る前に日記を書くことと読書です。日記は中学生の頃から続けており、田舎で一人暮らしをしている現在、メンタルを整えるためにも大切な時間となっています。

日記を書くことで考えや気持ちが整理され、心の中をつぶやく良い機会となります。また、読書も大好きで、母のおすすめをよく聞いています。今は江戸時代の時代劇ものを読んでいます。

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photography _ Yusuke Matsuo composition _ Ayaka Takaura


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  • 移住で見つけた新たなアート。moriharuさんが五感で感じた自然のカタチ
  • 2024.07.20

Profile
森 温 - moriharu -
1982年兵庫県生まれ。イラストレーター、シルクスクリーン作家。2021年に種子島へ移住。自然に囲まれた暮らしや、サーフィンからインスピレーションを受けて表現をし続けている。最近はサーフボードに描いたり、漂着ごみをモチーフにするなど、形にとらわれないアートを制作。

移住前は、海や風景など目に見えるものを描くことが多かったアーティストのmoriharuさん。しかし、種子島での生活を始めると、彼女のアートは「目には見えないもの」を表現する方向へと変わった。

移住によって得た新たな視点と、五感で感じた自然の美しさを色や形で表現することへの挑戦が、彼女の作品にどのような影響を与えたのか。


移住によって変わった視点

移住前は海や風景など目に見えるものを描くことが多かったmoriharuさん。しかし、島での生活を始めてからは、もっと「目には見えないもの」を表現したいと思うようになったと教えてくれた。


個人のアート制作で広がる可能性

個人でのアート制作も行っているmoriharuさん。最近では、学校の先生をされている男性からボードのオーダーを受けたのだそう。


ライフスタイルに彩りを加えてくれるアート作品

moriharuさんが大切にしているのは、作家の友人の作品。兵庫の篠山で素朴な絵付けをするaikoさんの器はその一つ。

また、徳島のメロウな波模様を表現したTtravisさんのグラスも愛用していると見せてくれた。


自分に合う理想の暮らし方を見つけるために

自分に合う暮らし方を見つけるには、心の奥から湧き上がる強い願いに気づくことが大切。moriharuさんのように、五感で感じたものを表現することで、自分自身の理想に近づけるかも。

日々の暮らしの中で、大切なものや人との繋がりを見つけ、それを表現することで、新しい道が開けると改めて感じた。

「SALT…Magazine #01」 ¥3,300
本誌ではmoriharuさんが種子島へ移住したエピソードも掲載!
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photography _ Yusuke Matsuo composition _ Ayaka Takaura


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  • 創刊号の特集をピックアップ #06_THE HISTORY of SURFING(2000年代〜)
  • 2024.06.28

10年単位でサーフィンの歴史を振り返るTHE HISTORY of SURFING。最終回となる第6回目は、2000年代以降をピックアップ。迎えた新世紀。コンペシーンでは、ウェイン・バーソロミューがASP会長に就任すると、Jベイやチョープーなど世界中のAクラスの波でサーキット・イベントを開催するドリーム・ツアーがスタートする。

2002年からツアーに完全復帰したスレーターはアンディ・アイアンズやミック・ファニングといった好敵手と対峙しながらも、2011年までに5回もワールドタイトルを手中におさめ前人未到の記録を打ち立てる。その後はジョン・ジョン・フローレンス、ブラジリアンの連覇へと時代は移行していく。

サーフボードデザインでは多様化が進み、ショートボードの対極にオルタナティブボードが登場、ずっとスラスター一辺倒だったマーケットは賑やかになった。

2010年以降に目立ったシェイパーには、ダニエル・トムソンやヘイデン・コックスがいる。フィッシュを研究したダニエルは独自に解釈したプレーニングハル理論による革新的なデザインで注目され、ファイヤーワイヤーやスレーターのボードブランドでいくつものモデルを作っている。ヘイデンは、史上もっとも売れたといわれるオールラウンドなショートボード、ヒプト・クリプトで名を馳せた。

 フィッシュのムーブメントも機は熟していた。そこに『シードリング』の制作者トーマス・キャンベルの『スプラウト』(2004年)が公開されると、全世界でフィッシュ・ブームが爆発する。

この時期シーンで目立つ存在だったオルタナ系サーファーのなかには元コンペティターも少なくなく、彼らのサーフィンのレベルは群を抜いていた。また同じころ2度目のロングボードのワールドタイトルを獲得したジョエル・チューダーも元祖レトロボード・マニアとして、ネオクラシックに続くこのレトロ志向の流れを牽引した。こうして二極化していたショートボードとロングボードのあいだに、フィッシュを入口としたオルタナティブという大きな第三のカテゴリーが出来上がっていく。

 サーフィン業界全体の空気や潮流も21世紀に入ってから変わってきた。ひとつの大きな潮目は、パタゴニアのサーフィン界への参入だろう。

環境意識が社会へ浸透し始めた時期とも重なる。アウトドアのイメージが強かった同社だが、ファウンダーのイヴォン・シュイナードはコアなサーファーで、ブランドにはジェリー・ロペスやレラ・サン、ミッキー・ムニョスたちとのリッチなバックストーリーがあった。パタゴニアがサーファーたちの潜在的な環境意識を呼び起こすと、環境問題に向き合うことはサーファーの責務だという空気が少しずつ醸成されていく。

 2010年代以降、サーフィンは見る競技として急速に一般化する。金融危機のあおりで低迷していた大手サーフブランドとともに苦境に立っていたASPは、買収されてWSLに組織替えした。

WSLのSNSでのファン数は激増し、2017年にはWSLのデジタル・ビデオ・コンテンツがNFLとNBAに次いでアメリカで3番目にオンライン視聴されたスポーツになった。その後サーフィンは商業化したオリンピックの競技種目となって世界中の衆目にさらされていく。

どんなにサーフィンが進化し取り巻く環境が発展してビジネス化しようとも、海のリズムを捉え波のエネルギーに運ばれていくときの、サーファーだけが知っている得も言えぬ神聖な感覚は不変である。

全文は本誌もしくは電子書籍でお楽しみください。

text_Takashi Tomita


SALT...#01「THE HISTORY of SURFING」より抜粋
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  • 創刊号の特集をピックアップ #05_THE HISTORY of SURFING(1990年代)
  • 2024.06.25

10年単位でサーフィンの歴史を振り返るTHE HISTORY of SURFING。第5回目は1990年代をピックアップ。意気軒昂で高揚感に満ちていた'80年代が嘘のように、'90年代になると得体の知れない焦燥感のようなものが漂い始める。流れてくる音はひずんだグランジロック。サーファーの装いもオーバーサイズで色味は一気にアースカラーに変わった。

ロングボードの復活によって'60年代のレジンティントやピグメント、ピンラインといったカラーラミネートの技術も蘇った。美しくポリッシュされたロングボードは再び人気となり、マシーンメイドが導入された時代にハンドメイドの美学が再び脚光を浴びることとなった。

この時代はビッグウェーブ・サーフィンも再び盛り上がりをみせる。ワイメア、マーヴェリックス、ジョーズ、コルテス・バンクなどへのチャージも盛んになり、ビッグウェーバーという肩書きのプロも増えた。

'92年にはバジー・カーボックスやレアード・ハミルトン、ダリック・ドーナーらがジェットスキーで牽引し波に乗るトーイン・サーフィンを実験的に始めると、それまでパドルでは乗れなかった巨大な波にも挑めるようになる。フットストラップ付きのトーイン用の短いボードはディック・ブルーワーらによって開発が進められていく。

 '90年の主役といえばニュースクールと呼ばれる新進気鋭の勢力で、彼らはテイラー・スティールの初ビデオ作品『モメンタム』(1992年)のメインキャストであったことから、モメンタム世代とも呼ばれている。

ニュースクールのなかでも突出した存在だったのがケリー・スレーターだ。'92年、20歳にして初のワールドタイトルを史上最年少で獲得。翌年は膝の怪我もありタイトルをデレック・ホーに譲ったが、'94年~'98年までは5年連続でワールドチャンピオンの座をキープし続け、完全にワールドツアーを支配した。なかでも'95年はパイプライン・マスターズで優勝し、トリプルクラウンでも優勝、最後の最後でワールドタイトルをもぎとり、サーフィン史上初のハットトリックを達成、その後の偉業の礎を築いた。

ロキシーガールは現象だった。サーフィンの世界でこれほどセンセーショナルで一世を風靡した女性ブランドがあっただろうか。

アイコンとなったのは、ほとんどが20歳前の若いモデルたち。ロングボードでサーフィンを楽しむ彼女たちに、ハイパフォーマンスや勝ち負けといったコンペティションが内包する試練や過酷さはいっさい感じられない。彼女たちはスイムウエアにヤシの葉のハットやフラのラフィアスカートを身につけ、ダイヤモンドヘッドをバックに太陽の下で永遠に終わらない夏の波をシェアライドした。

この時代の後半に発表されたふたつの映像作品がカタルシスとなった。アンドリュー・キッドマンの『リトマス』とトーマス・キャンベルの『シードリング』だ。

両先に共通するのは、この時代に流行したプロモーション主導のビデオ作品などにはない強いメッセージ性と、静寂感のある映像と郷愁感漂うバックトラックの秀逸さ、そして何よりコンペや商業色から完全に切り離されたサーフィンの崇高さを讃える独自の世界観を持っている点である。

全文は本誌もしくは電子書籍でお楽しみください。
次回は、2000年代以降をピックアップします。

text_Takashi Tomita


SALT...#01「THE HISTORY of SURFING」より抜粋
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