楽しかった旅から戻ると、なぜか「疲れた」という言葉がよぎる。遊びながら体を労る旅ができたら……そんな願いを叶えてくれるのが「暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」。環境に優しい技術EMと発酵の力を使い、体の内側と外側からケアするホテルステイとは。
微生物による発酵の力はとってもパワフル。悪臭を消したり、土や川の微生物環境を整えたりすることで、人と地球に快適な空間を生み出してくれる。EMはそんな善玉菌の集まりのこと。
実はこの技術は沖縄発祥! EMはこのホテルから、暮らしのあらゆるシーンだけでなく、農業、畜産、水産、建築業でも活躍。さらに、海外にも技術を伝えている。
館内には海や沖縄らしい街並みを眺めながらゆっくり入浴できる大浴場、汗をかいて体の熱を発散させるサウナ、体の芯から温まる岩盤浴、そしてオールハンドのマッサージが完備。
実はこれらすべてにEMの恵みが取り入れられている。大浴場のお湯には、乳酸菌や酵母が生み出す発酵エキスが投入されており、体をじんわり温めながら肌のケアも叶えてくれるのは嬉しいポイント。
また岩盤浴は、ブラックシリカなど厳選された6種類の鉱石にEMセラミック(EMと植物を発酵させて抽出した液体を粘土に練り込み、高温で焼成したもの)を配合したオリジナルの岩盤を使用。
さらに、リラクゼーションで注目して欲しいのは、心と体の健康、魂の浄化、癒しを促す「レイキ ヒーリング」。レイキの技術を修得したセラピストが手を当てると、遠赤外線のような温かさや心地よさが体の奥に広がるのを不思議と感じることができる。手を当てるだけで心身ともにほぐれて軽くなる感覚は、究極のリラクゼーション。
一日の始まりは、心も体も喜ぶ発酵朝ごはんから。食材にこだわり、直営農場で有機栽培された野菜や平飼い卵、地元食材を使用し、消化にいい発酵調理で提供されるというのが嬉しい。麹を使用した料理がこんなにもバリエーション豊かで、味の違いを楽しめるものだと知り、感動。
さらに、ここで昼食や夕食を食べると、味覚が研ぎ澄まされていき、素材本来の味わい深さ、調味料が生み出すコクなどを感じ取ることができるように。
また、ヴィーガンの方も食べられるメニューが豊富にあるのもこだわりの一つ。昆布や干し椎茸、野菜くずの出汁を使った料理や、麹を活用した塩、醤油、コチュジャン、甘酒の4種類の発酵調味料を使った様々なメニューを楽しめる。
スイーツや料理には白砂糖を使わず、きび糖や甘酒、みりんを使用し、ギルトフリーで軽い食事を提供することも心がけている。旅での食疲れを癒し、内側から心地よさを整えていきたい。
スマホや電化製品に囲まれた現代社会。便利なのはいいことですが、その代償として安息から遠ざかったような気がする。自分の体を労わるように、じっくり寝ることができたのは最後いつだっただろう。
ホテルに一室だけ用意されている「ホールアースルーム」は、眠りに特化した部屋。ここに泊まると、睡眠の質の大切さに気づくことができる。
部屋には余分な電磁波を逃がす特殊加工が施された無垢材のフローリングと、沖縄の伝統的な“琉球畳”、壁にはオリジナル炭を配合した自然素材の珪藻土を採用。
調湿・空気清浄機能の高い自然素材100%の珪藻土や、空気清浄やマイナスイオン効果のある植物サンスベリアによって、沖縄の暑い夏でも軽い空気感が部屋に漂っているから心地いい。
また、体に負担の少ないマットレスと、枕は高反発、快眠、無重力、羽毛の4種類の中から選ぶことができます。この整った空間なら、無理なくデジタルデトックスができるはず。
このリゾートはサステイナブルな取り組みにも力を入れているのも注目したいポイント。ホテルで発生する食品廃棄物は発酵処理され、自社農場で堆肥に再利用されている。この堆肥を使って有機野菜を栽培し、レストランで提供するという循環型のシステムも構築。
さらに、ホテルで使用するファブリックやタオルは合成洗剤を使わず、環境に優しい石鹸と自然由来の発酵液で洗濯しているという配慮も心地いい。
EM技術とサステイナブルなライフスタイルを組み合わせたリゾートは、持続可能な未来を築くための理想的なモデル。環境保全や健康に配慮した生活を追求するこの場所で、新たな生活のヒントを見つけられるかも。
EMウェルネス
暮らしの発酵ライフスタイルリゾート _
住所:沖縄県中頭郡北中城村喜舎場1478番地
電話番号:098-935-1500
料金:スタンダードルーム 1泊・朝食付き¥12.000〜
ホールアースルーム 1泊・朝食付き¥17.500〜
公式サイト/Instagram
「SALT…Magazine #02」 ¥550
SALT…#02は待望のタブロイド版!沖縄に根付く“自然に寄り添う”のではなく“共に生きる”というマインド。
SALT…ならではの視点で新しい沖縄の魅力をトータル24ページにわたってお届けします!
photography _ Yusuke Matsuo composition _ Ayaka Takaura
© SALT… Magazine All Rights Reserved.
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