日本のサーフィン文化の記録と保存に取り組む写真家・竹井達男氏によるトークイベントが開催される。本イベントでは、2003年からスタートしたサーフィン史の資料収集、そして2013年に行ったアナログフィルムの修復をきっかけに本格化したアーカイブ活動など、現在の活動に至るまでの歩みを紹介。さらに、一般社団法人日本サーフィン歴史保存協会の設立に至る背景についても語られる予定だ。
当日は、これまで保存されてきた写真や映像資料も紹介。貴重な記録がどのように残され、守られてきたのか、そしてそれらを次の世代へ受け継ぐうえで直面した課題についても解説。日本における“保存文化”の重要性や、サーフコミュニティが果たす役割にも触れながら、サーフィン文化の未来について参加者とともに考える貴重な機会となりそうだ。


©大山節夫
●日程・会場
【大阪】
・トークショー:3月28日(土)
・時間:19:30 開場 / 19:45 開始 / 21:00 終了
・展示期間:3月19日(木)〜3月29日(日)
・会場:パタゴニア 大阪・中之島 / アウトレット
・住所:大阪府大阪市北区中之島5-3-56 中之島バンクス EAST棟
・定員:40名
・問い合わせ先:06-6443-6610
【東京】
・トークショー:4月11日(土)
・時間:19:30 開場 / 19:45 開始 / 21:00 終了
・展示期間:4月3日(金)〜4月12日(日)
・会場:パタゴニア 東京・原宿 / アウトレット
・住所東京都渋谷区神宮前3-18-24 ジム・アベニュー1F
・定員:40名
・問い合わせ先:03-3408-1888
【千葉】
・トークショー:4月25日(土)
・時間:18:30 開場 / 18:45 開始 / 20:00 終了
・展示期間:4月17日(金)〜4月26日(日)
・会場:パタゴニア 千葉・一宮 / アウトレット
・住所:千葉県長生郡一宮町東浪見7404
・定員:40名
・問い合わせ先:0475-40-6030
参加費:無料(事前予約制)
イベント申し込みページはこちら→イベントページ
TOP写真:大山節夫

竹井 達男
1972年大阪府生まれ。1993年に渡米し、サーフィン写真の巨匠LeRoy Grannis、サーフィン映画のパイオニアBud Browneのもとで学ぶ。カリフォルニアで1960年代のクラシックな撮影技法を徹底的に研究し、その表現を追求してきた。2003年の一時帰国を機に、日本のサーフィン史を記録・保存する活動を個人でスタート。その後、写真集『AUTHENTIC WAVE』などの作品を発表し、国内外で評価を得る。近年は「Single Fin Study Group」を全国で展開しながらコミュニティづくりにも取り組み、2024年には一般社団法人日本サーフィン歴史保存協会を設立。アナログフィルムやクラシックカメラの知識を活かし、日本のサーフィン文化の保存と継承を続けている。
©Lindsey Ross
TAG #イベント#パタゴニア#日本サーフィン歴史保存協会#竹井達男
パタゴニア サーフ東京/アウトレットでのYU Surfboards、Gerry Lopez Surfboards、そしてAlex Lopez Surfboardsの取り扱い開始を記念し、特別トークイベントが開催される。ゲストとして、日本を代表するシェイパー植田義則(Y.U)氏と、その技術と精神を受け継ぐ植田梨生(R.U)氏が登壇。シェイプに込めた理念、ジェリー・ロペスとの出会いや思い出、そして今回取り扱うサーフボードの魅力について、YU Surfboardsユーザーであり鎌倉出身・在住のライター村岡俊也氏をナビゲーターに迎え、深く掘り下げていきます。参加費は無料! この貴重なイベントに、今すぐ申し込みを!!

植田義則(Y.U)
1954年生まれ。17歳で初めて自身のサーフボードを削り、シェイパーとしての道を歩み始める。その2〜3年後、日本を訪れていたジェリー・ロペスと出会い、滞在中に彼のシェイピングを間近で目にして深い感動を受ける。以降、大きな影響を受けながら、自身の技術を磨いていく。ライトニングボルトの日本国内での生産に携わり、1981年には自身のブランド「YU Surfboards」を設立。

植田梨生(R.U)
植田義則を父に持ち、幼少期からサーフィンとサーフボード製作に親しむ。プロロングボーダーとしてのキャリアを経て、現在はシェイパーとして活躍。父親譲りの繊細で美しいシェイプ技術を受け継ぎながら、クラシックなテイストと現代的なデザインを融合させたボードを製作。次世代のクラフトマンとして、YU Surfboardsの新たな魅力を発信している。

村岡俊也
ノンフィクション・ライター。鎌倉市出身、在住。旅とその土地の記憶を一つのテーマに執筆を行う。著書に『穏やかなゴースト 画家・中園孔二を追って』(新潮社)。他にアイヌの木彫り職人を取材した『熊を彫る人』(小学館)、新橋駅前のビルをルポした『新橋パラダイス 駅前名物ビル残日録』(文藝春秋)など。
【Information】
◆イベント日時/各会場
6月22日(日)
パタゴニア サーフ東京/アウトレット
19:00開場 / 19:15開始 / 21:00終了
◆要予約・参加費無料
直営店はイベントページよりオンラインにて予約可能。詳しくは以下をご確認ください
※イベント中、ソーシャルメディアでの投稿を目的とした撮影あり
◆お問い合わせ
パタゴニア サーフ東京/アウトレット 03-3408-1888
◆申し込み
オンラインの申し込みはこちらから
photography_Yasuma Miura
TAG #YU Surfboards#イベント#パタゴニア#植田梨生#植田義則
10年単位でサーフィンの歴史を振り返るTHE HISTORY of SURFING。最終回となる第6回目は、2000年代以降をピックアップ。迎えた新世紀。コンペシーンでは、ウェイン・バーソロミューがASP会長に就任すると、Jベイやチョープーなど世界中のAクラスの波でサーキット・イベントを開催するドリーム・ツアーがスタートする。
2002年からツアーに完全復帰したスレーターはアンディ・アイアンズやミック・ファニングといった好敵手と対峙しながらも、2011年までに5回もワールドタイトルを手中におさめ前人未到の記録を打ち立てる。その後はジョン・ジョン・フローレンス、ブラジリアンの連覇へと時代は移行していく。
サーフボードデザインでは多様化が進み、ショートボードの対極にオルタナティブボードが登場、ずっとスラスター一辺倒だったマーケットは賑やかになった。
2010年以降に目立ったシェイパーには、ダニエル・トムソンやヘイデン・コックスがいる。フィッシュを研究したダニエルは独自に解釈したプレーニングハル理論による革新的なデザインで注目され、ファイヤーワイヤーやスレーターのボードブランドでいくつものモデルを作っている。ヘイデンは、史上もっとも売れたといわれるオールラウンドなショートボード、ヒプト・クリプトで名を馳せた。
フィッシュのムーブメントも機は熟していた。そこに『シードリング』の制作者トーマス・キャンベルの『スプラウト』(2004年)が公開されると、全世界でフィッシュ・ブームが爆発する。
この時期シーンで目立つ存在だったオルタナ系サーファーのなかには元コンペティターも少なくなく、彼らのサーフィンのレベルは群を抜いていた。また同じころ2度目のロングボードのワールドタイトルを獲得したジョエル・チューダーも元祖レトロボード・マニアとして、ネオクラシックに続くこのレトロ志向の流れを牽引した。こうして二極化していたショートボードとロングボードのあいだに、フィッシュを入口としたオルタナティブという大きな第三のカテゴリーが出来上がっていく。
サーフィン業界全体の空気や潮流も21世紀に入ってから変わってきた。ひとつの大きな潮目は、パタゴニアのサーフィン界への参入だろう。
環境意識が社会へ浸透し始めた時期とも重なる。アウトドアのイメージが強かった同社だが、ファウンダーのイヴォン・シュイナードはコアなサーファーで、ブランドにはジェリー・ロペスやレラ・サン、ミッキー・ムニョスたちとのリッチなバックストーリーがあった。パタゴニアがサーファーたちの潜在的な環境意識を呼び起こすと、環境問題に向き合うことはサーファーの責務だという空気が少しずつ醸成されていく。
2010年代以降、サーフィンは見る競技として急速に一般化する。金融危機のあおりで低迷していた大手サーフブランドとともに苦境に立っていたASPは、買収されてWSLに組織替えした。
WSLのSNSでのファン数は激増し、2017年にはWSLのデジタル・ビデオ・コンテンツがNFLとNBAに次いでアメリカで3番目にオンライン視聴されたスポーツになった。その後サーフィンは商業化したオリンピックの競技種目となって世界中の衆目にさらされていく。
どんなにサーフィンが進化し取り巻く環境が発展してビジネス化しようとも、海のリズムを捉え波のエネルギーに運ばれていくときの、サーファーだけが知っている得も言えぬ神聖な感覚は不変である。
text_Takashi Tomita
SALT...#01「THE HISTORY of SURFING」より抜粋
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TAG #2000年代以降#THE HISTORY of SURFING#WSL#オルタナティブボード#サーフヒストリー#ジョエル・チューダー#パタゴニア#創刊
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