海と繋がり、自分の中の好きや小さなときめき、そしていい波を追い求めてクリエイティブに生きる世界中の人々、“Ocean People”を紹介する連載企画。彼らの人生を変えた1本の波、旅先での偶然な出会い、ライフストーリーをお届けします。
Profile
Hana McEvilly ハナ・マクエビリー
カリフォルニア出身、24歳のフリーランスアーティスト。ハワイ文化と深いコネクションを築き、アート、サーフィンを通じてハワイアンスピリットを発信している。
あなたのことについて教えて
生まれ育ちは、カリフォルニアのサンディエゴ。母がハワイアンだったこともあって、幼い頃からよくカウアイに行っていたの。その頃からハワイの文化に触れ合っていて、ハワイとのコネクションを築いていた。子供の頃からサーフィンをやっていたから、ハワイは自分がやりたいことすべてできる場所だと思い、大学卒業を機にハワイに引っ越し、今はフルタイムのアーティストとして、絵画、陶芸、彫刻、デジタルデザインなどをやっている。
アートを始めたのは9歳の頃で、ただただ好きでやっていた。それをキャリアにしようとは思っていなかったけど、大学に入るとミュージシャンやフォトグラファーなどクリエイティブな分野で活躍している友人が周りにいて、それを見て私もインスパイアされた。アートのインスピレーションは様々な場所から得ることが多いけど、やっぱり一番大きいのはハワイの文化。サーフィン、フラダンス、ハワイアンの考え方や生き方、それらすべてが作品に反映されていると思う。
サーフィンを始めたきっかけとお気に入りのサーフスポットは?
両親がサーファーだったこともあって、赤ちゃんの頃から海に連れて行ってもらっていた。カリフォルニアに住んでいた頃はスウェルが入ると、よくメキシコのK38というスポットに家族でロードトリップをしていた。最近は9’4”のロングボードに乗っているから、(オアフ島)サウスショアのケワロースがお気に入り。フィッシュやフィンレスに乗って、ただクルーズするサーフィンも好き。次に行きたい場所は日本! 今までも何回か行ったことがあるんだけど、海岸沿いをクルマで走っていたとき誰もいないスポットをたくさん見つけたから、いつか必ず行きたいと思っている。
ハワイの文化との関係について教えて
ハワイは私にとって特別な場所。ほぼ毎日太陽を浴びることができて、寒い朝、ウェットスーツを着てサーフィンに行かなくていいのは最高。それに加えて、ハワイの文化は何か自分の奥底に響くものがあった。ここに住む人々は自分たちの祖先やルーツについて日々学んでいて、なかでもHe’enalu(ハワイ語でサーフィン、波を滑る)はとても大きな文化。サーフィンが発展した場所でもあるここは、ローカリズムがすごく大切。この場所を愛しているからこそ守りたいというスピリットがあり、場所によってはビジターはウェルカムされない場合もある。とはいえみんなフレンドリーだから、マナーを守っていれば楽しくサーフィンをすることができる。
海、自然との関係を言葉で表すなら?
海は私のホーム。子供の頃から海にいることが当たり前で、何をしていても安心できる場所。海に潜ったときに聞こえる音や波が身体を包んでくれる感覚は、海でしか味わえない。上手く言葉にできないけど、自分のルーツに戻れる場所。
今後の夢や目標はある?
サーフィンはこれからどんどん撮影して配信し、スポンサーを探したいと思っている。アーティストとしてはハワイの文化や環境をテーマにしたものを追求し、自分の可能性を伸ばし、色んな分野で活躍したい。
何か新しいことを始めたいと思っている人にアドバイスを
直感を信じて、パッションを持って突き進むこと。あなたのやっていることが本当に大好きで大切なことであれば、どんな困難なことも乗り越えられると思うわ。
text:Miki Takatori
20代前半でサーフィンに出合い、オーストラリアに移住。世界中のサーフタウンを旅し現在はバリをベースに1日の大半を海で過ごしながら翻訳、ライター、クリエイターとして多岐にわたって活動中。Instagram
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