• “自由”を謳歌するSENAさんのオーストラリアのサーフィンライフ【素敵なあの人の偏愛事情】
  • 2025.03.22

海が似合う“素敵なあの人”が偏愛する、モノやコトを紹介するこの企画。今回はフリーサーファー・モデルのSENAさんに話を伺った。

Profile
SENA
湘南生まれ、湘南育ち。18歳で始めたサーフィンに熱中し、あらゆるタイプのボードに乗るフリーサーファー。現在はモデルとしても活躍中。


「僕がいちばん大事にしているのは、自由と自分の心に従うこと。オーストラリアへ行くことも、ほぼ直感で決めました」

そう話すのは、モデルとして活躍するSENAさん。大学を休学し、サーフィンのスキルアップを目指してオーストラリアへ留学。様々なビーチのそばで、誰もが羨むような1年間を過ごした。

「オーストラリアへ行った目的としては、サーフィンにもっと関わりたかったから。スキルを上げるのはもちろん、シェイプも学びたいと思っていました」。1箇所に留まらず、場所を転々としながら暮らしていたという。

「最初はゴールドコーストのサーファーズパラダイス。そのあと近くのブロードビーチ、そしてバイロンベイ。最後はバイロンの隣町のサフォクパークに一軒家を借りて、日本から一緒に来た彼女と住んでいました。
バイロンの飲食店でバイトしていたとき、お客さんとして来ていたシェイパーの方と知り合い、その方の仕事を手伝わせてもらっていました。ライダーとしてボードの乗り味をフィードバックし、一緒にアイデアを出しながらコンセプチュアルな一本を作ったり。念願だったシェイプもさせてもらい、ひとりで仕上げまでできるようになりました」

「休みの日はずーっと海にいました。朝起きたらすぐに食べ物を用意して海に行き、とりあえずサーフィン! 波が良くなかったら上がって、ビーチでリラックス。気がつくと仲良くなった子が集まってきて、みんなでワイワイ盛り上がって。そんな最高な毎日を過ごしていました」

「オーストラリア人はとにかくフレンドリーで、良くも悪くも我が強い(笑)。でも、そんなところがすごく魅力的でした。みんな自分の意見を持っていて、怯むことなくアウトプットするんですよね。だからこそ、周囲の意見にも素直に耳を傾けられる。それってすごく自由だし、格好いいなって。日本の周囲に気を遣う文化も素晴らしいけれど、こういう海外のスピリットの方が自分には合っている気がします」

湘南生まれの彼が本格的にサーフィンを始めたのは、意外にも大学生の頃だった。
「小さい頃から野球少年だったんです。高校生までは野球ひと筋で、ひたむきに努力してました。高校最後の大会で全力を出し尽くして、十分にやりきったなと。これからは自分がやりたいことにチャレンジしようと思い、サーフィンを始めました」

それからはサーフィンにのめりこみ、ショートとロング両方のコンテストに出場するまでの実力をつけた。しかし、今は競うサーフィンに全く興味がなくなり、ボードも定まっていないという。

「サーフィンは競うよりも、自由に波を楽しむ方が僕には向いていて。その日の波によってショートだったりロングだったり、ボードを変えて楽しんでいます。人と一緒で波にも個性があって、同じものはない。乗り方も決まりはないんだから、自由に楽しみたい。寝そべってもいいし、永遠に波待ちしていたっていい。自分の気分によって楽しむことができるのも、サーフィンならではだなって思うんです。オーストラリアで経験した自由とサーフィンの本質。体現者として、これからは自分が発信していきたいと思っています」。

text _ Miri Nobemoto

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