海と繋がり、自分の中の好きや小さなときめき、そしていい波を追い求めてクリエイティブに生きる世界中の人々、“Ocean People”を紹介する連載企画。彼らの人生を変えた1本の波、旅先での偶然な出会い、ライフストーリーをお届けします。
Profile
Mollie Caughey-Wade モリー・コウイー・ワデ
西オーストラリア出身。ヨガ、サーフィンをしながらオーストラリア国内や海外を旅し、自然と調和したライフスタイルを送っている。
あなたのことについて教えて
生まれ育ちは西オーストラリアのパース。20歳の頃から旅に出始めて、パースからクイーンズランド州のヌーサ(距離にして約5.000km、オーストラリア半周)を4WDで周ったり、バリやスリランカに長期滞在しながらオンラインで仕事をしている。気分が赴くままに、行きたいところへ行く自由な生活を楽しんでる。5年前からマーガレットリバーに家を借りて、今はここが拠点。この辺りは小さなサーフタウンで、旅先から帰ってくるといつもグラウンディングされる。
オーストラリアを半周したことは、今までの人生の中でやってよかったことのNo.1。当時付き合っていた彼との別れもあって、自分と向き合う時間を作れたり、慣れ親しんだ環境から抜け出して新しいことに挑戦することができた。初めての4WDだったからもちろん不安はあったけれど、海岸線を運転しながら壮大な景色を眺め、波がよければ何日間かそこにステイしてサーフィンするなど、流れに身を任せてやりたいことができた。また、行く先々で新たな出会いや友達を作れたことは一生の思い出。
サーフィンを始めたきっかけとお気に入りのスポットは?
サーフィンを始めたのは5年前、マーガレットリバーに引っ越してから。波やその日のコンディションに合わせて、ロング / ショートを使い分けるのが好き。
お気に入りのスポットはメンタワイ、ヌーサ、それと最近行ったスリランカ。スリランカはメローな波が多くて人が少なく、リーフで怪我をする心配もなくて最高の時間だった。今年はヨーロッパに行く計画も立てていて、ポルトガルとスペインでサーフィンしたいと思ってる。
海、自然との関係を言葉で表すなら?
サーフィンしているとき、波を待っているとき、静かな海に浮かんでいるときは言葉にならないほどの安心感、平和を感じる。“Only surfers know that feeling” サーファーにしか分からない感情ってよく言われるけど、まさにそれがピッタリ。
あなたの生活に欠かせない3つのものは?
ヨガマット、ジャーナル、もう1つはすごくランダムだけどグアシャ(刮痧)。顔をマッサージするのに最高で、毎日のセルフケアに欠かせなくなったわ。
今後の夢や目標は?
やりたいことが出来る今のライフスタイルを継続しながら、もっと旅に出ることかな。最近ヨガを教えることにも興味がでてきて、コミュティを作ったり、何かビジネスに繋げられたらいいなと思っている。
何か新しいことを始めたい人へのアドバイスを
まずは自分の好きなこと、やりたいことを明確にすること。外からのプレッシャーに負けないほど100%注ぎ込める情熱があれば、必ず何か得ることが出来ると思う。
text:Miki Takatori
20代前半でサーフィンに出合い、オーストラリアに移住。世界中のサーフタウンを旅し現在はバリをベースに1日の大半を海で過ごしながら翻訳、ライター、クリエイターとして多岐にわたって活動中。Instagram
TAG #Ocean People#ビーチライフ#モリー・コウイー・ワデ#連載
海と繋がり、自分の中の好きや小さなときめき、そしていい波を追い求めてクリエイティブに生きる世界中の人々、“Ocean People”を紹介する連載企画。彼らの人生を変えた1本の波、旅先での偶然な出会い、ライフストーリーをお届けします。
Profile
Margarita Salyak イネス・マリア・カラチェド
ロシア出身の水中フォトグラファー/アーティスト。インドネシアを拠点に、メンタワイやハワイで世界中のサーファーをカメラに収める。
あなたのことについて教えて
生まれ育ちはロシアのモスクワ。幼い頃からアートに興味があって、大学でもアートを専攻していた。在学中のプロジェクトがひと段落した頃、6ヶ月の休暇を使って初めてバリを訪れたのが19歳のとき。サーフィンやライフスタイルなどその全てが私の理想で、ここに長く滞在したいと思った。そのために仕事を探していたとき、メンタワイでサーフィンフォトグラファーとして働く機会をもらった。今までイベントやファッションの撮影経験はあったけど水中カメラは触ったことがなく、それに当時(10年前)のインドネシアは今では想像できないほど手付かずの状態で、メンタワイを知っている人も少なかった。
ただただ海・サーフィンが好きで、どうにかしてインドネシアに滞在したくて、“Yes”と答えて片道切符でメンタワイへ向かった。水中撮影ができるハウジングなどのカメラギアも揃え、一日のほとんどの時間を海の中で過ごした。当時20歳だったけど不安はあまりなくて、最高の波がある場所で思う存分学び、今後に生かせるよう経験を積むことが純粋に嬉しかった。
撮影中に怖い経験もたくさんした。ハワイのパイプラインで撮影していた時、いきなり天気が嵐のように変わり、強いカレントのせいでビーチに戻ることが出来なかった。波もかなり大きかったから、とても怖かったのを覚えてる。
サーフィンを始めたきっかけとお気に入りのスポットは?
インドネシアにはもう10年以上住んでいるけど、サーフィンを本格的に始めたのは4年くらい前。パンデミックで観光客がいなくなった海に毎日入り、そのお陰でだいぶ自信がついた。それまではメンタワイとハワイを行き来しながら生活していて、どちらも初心者には難しい波だった。だから撮影に専念して、キャリアを築いていた。
お気に入りのサーフスポットはやっぱりメンタワイ。最高の波で地球の楽園のような場所。次に行きたい場所はタヒチと日本!
海、自然との関係を言葉で表すなら?
私のライフスタイルと自然は密接に繋がっている。仕事も私生活も海があるからこそ成り立っていて、考え事や不安なことがある時は、いつも海へ戻るようにしている。サーフィンでもビーチを散歩するだけでも、自然の中にいることが私を謙虚にさせてくれる。
あなたの生活に欠かせない3つのものは?
海(サーフィン)、友達と家族、あとは大好きなチョコレートかな。
何か新しいことを始めたい人へのアドバイスを
やると決めたら、その直感を信じてとにかく行動すること! 不安や迷い、失敗したら……と考えることもあるかもしれないけど、やってみないと分からないこともたくさんあるから。その過程で出会う人々や、新たなコネクションもきっとあるはず。
text:Miki Takatori
20代前半でサーフィンに出合い、オーストラリアに移住。世界中のサーフタウンを旅し現在はバリをベースに1日の大半を海で過ごしながら翻訳、ライター、クリエイターとして多岐にわたって活動中。Instagram
TAG #Ocean People#サーフィンフォトグラファー#ビーチライフ#マルガリータ・サルヤック#メンタワイ#連載
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Inés Maria Carracedo イネス・マリア・カラチェド
アルゼンチン出身、32歳のフォトグラファー・フィルムディレクター。カメラ片手に旅をして、心が揺さぶられる瞬間を写真に収めている。
あなたのことについて教えて
生まれ育ちはアルゼンチンのブエノスアイレス。インドネシアに滞在しながら、フォトグラファー、フィルムディレクターとして活動している。今は決まったホームはないけれど、バリはいつでも帰って来られる場所。友達もいるし、土地のこともよく知っているからどこに行くか迷ったときはここに辿り着く。サーフィンを始めた頃から写真や動画の撮影を始めて、SNSで話題になるような瞬間的なものより、幅広い年齢層や色んなジャンルの人々に届くストーリー性のある作品をつくっている。
サーフィンを始めたきっかけとお気に入りのスポットは?
サーフィンを始めたのは19歳の頃、エクアドルに友達とサーフトリップに行ったとき。サーファーなら誰でも経験したことがあると思うけど、最初は上達することに意識しすぎて、エゴが出たりもっと上手くならなきゃと思うばかりで、どこか楽しめていない自分がいた。その当時付き合っていた彼とモロッコやアフリカの砂漠をドライブしながら波を見つけたり、ソフトボードでサーフィンしたり、ボリュームがあるツインフィンでサーフィンするようになって、これがサーフィンの楽しみ方だと気づいたの。コンペティターのようなキレのあるスナップができなくても、誰も訪れないような場所で波を探したり、コンディションに合わせて様々なボードにトライしたり、私にはそっちの方が合っていると思った。それからは海の中での時間を純粋に楽しめるようになり、それと同時にフローするように波に乗れるようになった。
今まで行った中でお気に入りのサーフスポットはインドネシアのメンタワイ。多くのサーファーがなぜ行きたがるのかが分かった。次に行きたい場所はタヒチかな。
海、自然との関係を言葉で表すなら?
自分自身と深く繋がれて、そして人間も自然の一部だと再確認させてくれる場所。
これからの目標や夢は?
表面的なアートではなく、見る人の五感を刺激する作品やフィルムを作りたいと思っている。あと最近はセーリングにも興味が出てきたから、数ヶ月間船に乗って波を追いかけたり、ダイビングをするのも夢。来年からサーフィンとクリエイティビティをミックスしたプロジェクトをスタートする予定で、それも今から楽しみ。
あなたの生活に欠かせない3つのものは?
旅をしているときでも友達や家族と繋がっていられるスマホ。旅をキャプチャーできるカメラ、そしてサーフボード。
20歳の頃の自分に何かアドバイスをするとしたら
旅に出ることで多くのドアが開き、その結果今の自分がある。だから、まずはやりたいことがあれば行動すること。旅行ではなく“旅”をして、その土地に住む人とコミュニケーションをとり、コミュニティに入ること。そして戻れる場所と、何かあれば助けてくれる人を見つけることも大切。その瞬間に何を感じているか向き合い、自分探しの時間に使ってほしい。そしてチャンスがあればいつでも“Yes!”と言って、旅に出られるよう少しは貯金もしていたほうがいいかな(笑)。
text:Miki Takatori
20代前半でサーフィンに出合い、オーストラリアに移住。世界中のサーフタウンを旅し現在はバリをベースに1日の大半を海で過ごしながら翻訳、ライター、クリエイターとして多岐にわたって活動中。Instagram
TAG #Ocean People#イネス・マリア・カラチェド#クリエイター#バリサーフィン#ビーチライフ#連載
海と繋がり、自分の中の好きや小さなときめき、そしていい波を追い求めてクリエイティブに生きる世界中の人々、“Ocean People”を紹介する連載企画。彼らの人生を変えた1本の波、旅先での偶然な出会い、ライフストーリーをお届けします。
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Tara Snell タラ・スネル
タイ出身、23歳のクリエイター。タイとスリランカの2拠点をベースにしながら、サーフィン、ヨガにフォーカスした旅を続けている。
あなたのことについて教えて
生まれ育ちはタイ。母親はタイと香港のミックスで父親はカナダ人。現在は家族がいるタイと波のいいスリランカの2拠点をベースにしながら生活している。タイ北部の山に囲まれたチェンマイで生まれたんだけど、父が海好きなこともあって6歳のときに南部のサムイ島に引っ越した。いまは海が一望できる場所に住んでいいて、ここは私のお気に入り! 仕事はブランドのコンテンツ制作やモデル活動、ヨガを教えるなど色々活動している。一時期自分は何をしたいのか分からなくなったときがあったんだけど、写真を撮ることや情報を発信するのが好きで、特にサーフィンを始めてからは様々なブランドと仕事をするようになり、やりたいことが明確になってきた。“旅をしながらサーフィンをする”はずっと憧れていたライフスタイルで、いまのこの生活ができていることにとても感謝している。
サーフィンを始めたきっかけとお気に入りのスポットは?
初めてサーフィンをしたのは、2022年7月にスリランカに行ったとき。当時付き合っていた彼が、スリランカ南東部にあるアルガンベイで、サーフィンとヨガのリトリートを行っていたの。アルガンベイは首都コロンボから6〜7時間離れた場所にあり、すごく美しくて世界の果てのような場所。リトリートが始まる2週間前に彼と合流して、一足早くサーフィンをしたの。基本的なことからルールやマナー、波について教えてもらい、最初は海の中でプッシュしてもらいながら波に乗っていた。何日かヘルプしてもらってたんだけど、ヨガをやっていたおかげかバランス感覚があり、すぐに一人で乗れるように。それに純粋に楽しかったから、のめり込むのに時間はかからなかった。
初めてロングボーダーを見たときからエレガントでスタイリッシュな波乗りに憧れて、私の中ではロングボード一択だった。今ではサーフィンのない生活は考えられないわ。
お気に入りのサーフスポットはフィリピンのシャルガオ島とスリランカのマシュマロという場所。次に行きたい場所は、フィジーのナモツ島。
海、自然との関係を言葉で表すなら?
海は私たちの一部。幼い頃から海は大好きだったけど、サーフィンを始めてからより一層自然へ感謝するようになった。海は地球からの贈り物。そこにあるのは当たり前のようだけど、海で時間を過ごすたびにその偉大さに気付かされる。
これからの目標や夢は?
もっとサーフィンが上手くなって、旅をしながらサーフィンを続けていきたい。いつかスポンサーがついたらいいな! 仕事の面では、サーフィンとヨガ両方で使える水着や洋服を作りたいと思っている。
あなたの生活に欠かせない3つのものは?
私にとって一番大切なのは家族。戻ってくる場所があること、いつも支えてくれる人がいることは何よりも幸せなこと。それとロングボードと旅中でその瞬間を捉えるカメラ、スマホ、ドローンなどのデバイス。
何か新しいことを始めたいと思っている人にアドバイスを
心地のいい場所に居続けると成長するのは難しいので、とにかくやりたいと思ったことは挑戦してほしい。やってみて上手くいかなかったとしてもそれは失敗にはならないし、そこから学べることの方が多いはず。自分の好きなことにエネルギーを注いでいると、必ず宇宙が味方になってくれるから。
text:Miki Takatori
20代前半でサーフィンに出合い、オーストラリアに移住。世界中のサーフタウンを旅し現在はバリをベースに1日の大半を海で過ごしながら翻訳、ライター、クリエイターとして多岐にわたって活動中。Instagram
TAG #Ocean People#クリエイター#タラ・スネル#ビーチライフ#連載
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Julia Messinger ジュリア・ミシンガー
アメリカ・ニュージャージー出身のアーティスト。現在はカリフォルニアに拠点を移し、海やサーフィンからインスピレーションを受けた作品の創作活動を行なっている。
あなたのことについて教えて
生まれ育ちはアメリカ東海岸のニュージャージー州郊外。毎年夏になると近くのロードアイランド州まで行って、サーフィンをしながら一夏を過ごしていた。ライフスタイルを変えるために2年前カリフォルニアのエンシニータスに引っ越して、今は海の近くで暮らしている。フルタイムのアーティストで、海やサーフィンにインスパイアされた作品を制作することが多い。サーフィンを始めたのは18歳のとき。ロードアイランドにいた頃海の近くに住んでいて、そこでサーフレッスンを受けたのが最初。本格的に始めたのは大学に入ってからで、サウスカロライナのチャールストンという場所で海洋生物学やアートを勉強していたとき。それから2年前にサンディエゴに引っ越してさらに本格的にサーフィンをするようになった。安定して波のあるところに住んだことがなかったから、やっと楽しめるようになってきたわ。今は主にロングボードに乗っていて、友達とクルージングしながらメローにサーフィンするのが好き。
アーティストとしてキャリアを始めたきっかけは?
パンデミックの真っ只中のときに大学を卒業したから、就職先はあまりなかった。いつも絵を描いたり創作活動をしていたんだけど、作品をインスタグラムでプッシュし始めたら多くの人が購入してくれて、そこからアーティストしてキャリアをスタートしたの。キャンバスだけじゃなくサーフボードのフィンにもペイントしているんだけど、それがとっても評判がいいの。ユニークな素材だし、使われなくなったものを再利用することで環境にも優しい。サーフショップに行ってミスマッチのモノを集めたり、使ってなかったりペアじゃないモノを送ってくれる人もいて、なんだかフィンを再利用するプロジェクトみたいになっている。
西海岸に引っ越して海の近くで生活することで、インスピレーションもたくさん得られるようになった。日々の暮らしの中で目にする色とりどりの花、ヴィンテージの車、海沿いのライフスタイルなどを作品に反映している。今後はエキシビジョンをいっぱいやって、多くの人に作品を知ってほしい。
海、自然との関係を言葉で表すなら?
海は永遠に私のミューズ。自由になれて心に平穏とインスピレーションを与えてくれる場所。
お気に入りのサーフスポットとこれから行きたい場所は?
お気に入りはエンシニータスの南にあるパイプスいうスポット。中級者向けのリーフブレイクで、フレンドリーなサーファーが多くていつも楽しくセッションしている。次に行きたいのはニカラグアとインドネシア。ニカラグアは一度行ったことがあるんだけど、ランス・レフトっていうポイントはコンディションがいいと500メートル以上乗れるの。グーフィーの私にとっては夢のような場所!
あなたの生活に欠かせない3つのものは?
コーヒー、海、あとポッドキャスト。アート制作をするときのバックミュージックとして聴くこともあって、最近は新しいポッドキャスト探しにハマっている。
何か新しいことを始めたいと思っている人にアドバイスを
物事がうまくいっているように感じられなくても、すぐに結果が出なくても、とにかくやり続けること。そしてストレスをためず、プロセスを楽しむことが大切。
text:Miki Takatori
20代前半でサーフィンに出合い、オーストラリアに移住。世界中のサーフタウンを旅し現在はバリをベースに1日の大半を海で過ごしながら翻訳、ライター、クリエイターとして多岐にわたって活動中。Instagram
TAG #Ocean People#サーフアーティスト#ジュリア・ミシンガー#ビーチライフ#連載
海と繋がり、自分の中の好きや小さなときめき、そしていい波を追い求めてクリエイティブに生きる世界中の人々、“Ocean People”を紹介する連載企画。彼らの人生を変えた1本の波、旅先での偶然な出会い、ライフストーリーをお届けします。
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Hana McEvilly ハナ・マクエビリー
カリフォルニア出身、24歳のフリーランスアーティスト。ハワイ文化と深いコネクションを築き、アート、サーフィンを通じてハワイアンスピリットを発信している。
あなたのことについて教えて
生まれ育ちは、カリフォルニアのサンディエゴ。母がハワイアンだったこともあって、幼い頃からよくカウアイに行っていたの。その頃からハワイの文化に触れ合っていて、ハワイとのコネクションを築いていた。子供の頃からサーフィンをやっていたから、ハワイは自分がやりたいことすべてできる場所だと思い、大学卒業を機にハワイに引っ越し、今はフルタイムのアーティストとして、絵画、陶芸、彫刻、デジタルデザインなどをやっている。
アートを始めたのは9歳の頃で、ただただ好きでやっていた。それをキャリアにしようとは思っていなかったけど、大学に入るとミュージシャンやフォトグラファーなどクリエイティブな分野で活躍している友人が周りにいて、それを見て私もインスパイアされた。アートのインスピレーションは様々な場所から得ることが多いけど、やっぱり一番大きいのはハワイの文化。サーフィン、フラダンス、ハワイアンの考え方や生き方、それらすべてが作品に反映されていると思う。
サーフィンを始めたきっかけとお気に入りのサーフスポットは?
両親がサーファーだったこともあって、赤ちゃんの頃から海に連れて行ってもらっていた。カリフォルニアに住んでいた頃はスウェルが入ると、よくメキシコのK38というスポットに家族でロードトリップをしていた。最近は9’4”のロングボードに乗っているから、(オアフ島)サウスショアのケワロースがお気に入り。フィッシュやフィンレスに乗って、ただクルーズするサーフィンも好き。次に行きたい場所は日本! 今までも何回か行ったことがあるんだけど、海岸沿いをクルマで走っていたとき誰もいないスポットをたくさん見つけたから、いつか必ず行きたいと思っている。
ハワイの文化との関係について教えて
ハワイは私にとって特別な場所。ほぼ毎日太陽を浴びることができて、寒い朝、ウェットスーツを着てサーフィンに行かなくていいのは最高。それに加えて、ハワイの文化は何か自分の奥底に響くものがあった。ここに住む人々は自分たちの祖先やルーツについて日々学んでいて、なかでもHe’enalu(ハワイ語でサーフィン、波を滑る)はとても大きな文化。サーフィンが発展した場所でもあるここは、ローカリズムがすごく大切。この場所を愛しているからこそ守りたいというスピリットがあり、場所によってはビジターはウェルカムされない場合もある。とはいえみんなフレンドリーだから、マナーを守っていれば楽しくサーフィンをすることができる。
海、自然との関係を言葉で表すなら?
海は私のホーム。子供の頃から海にいることが当たり前で、何をしていても安心できる場所。海に潜ったときに聞こえる音や波が身体を包んでくれる感覚は、海でしか味わえない。上手く言葉にできないけど、自分のルーツに戻れる場所。
今後の夢や目標はある?
サーフィンはこれからどんどん撮影して配信し、スポンサーを探したいと思っている。アーティストとしてはハワイの文化や環境をテーマにしたものを追求し、自分の可能性を伸ばし、色んな分野で活躍したい。
何か新しいことを始めたいと思っている人にアドバイスを
直感を信じて、パッションを持って突き進むこと。あなたのやっていることが本当に大好きで大切なことであれば、どんな困難なことも乗り越えられると思うわ。
text:Miki Takatori
20代前半でサーフィンに出合い、オーストラリアに移住。世界中のサーフタウンを旅し現在はバリをベースに1日の大半を海で過ごしながら翻訳、ライター、クリエイターとして多岐にわたって活動中。Instagram
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