#クリエイター

  • 【特集:Ocean People】海から始まるストーリー/10_イネス・マリア・カラチェド
  • 2024.11.29

海と繋がり、自分の中の好きや小さなときめき、そしていい波を追い求めてクリエイティブに生きる世界中の人々、“Ocean People”を紹介する連載企画。彼らの人生を変えた1本の波、旅先での偶然な出会い、ライフストーリーをお届けします。

Profile
Inés Maria Carracedo イネス・マリア・カラチェド
アルゼンチン出身、32歳のフォトグラファー・フィルムディレクター。カメラ片手に旅をして、心が揺さぶられる瞬間を写真に収めている。

あなたのことについて教えて

生まれ育ちはアルゼンチンのブエノスアイレス。インドネシアに滞在しながら、フォトグラファー、フィルムディレクターとして活動している。今は決まったホームはないけれど、バリはいつでも帰って来られる場所。友達もいるし、土地のこともよく知っているからどこに行くか迷ったときはここに辿り着く。サーフィンを始めた頃から写真や動画の撮影を始めて、SNSで話題になるような瞬間的なものより、幅広い年齢層や色んなジャンルの人々に届くストーリー性のある作品をつくっている。

サーフィンを始めたきっかけとお気に入りのスポットは?

サーフィンを始めたのは19歳の頃、エクアドルに友達とサーフトリップに行ったとき。サーファーなら誰でも経験したことがあると思うけど、最初は上達することに意識しすぎて、エゴが出たりもっと上手くならなきゃと思うばかりで、どこか楽しめていない自分がいた。その当時付き合っていた彼とモロッコやアフリカの砂漠をドライブしながら波を見つけたり、ソフトボードでサーフィンしたり、ボリュームがあるツインフィンでサーフィンするようになって、これがサーフィンの楽しみ方だと気づいたの。コンペティターのようなキレのあるスナップができなくても、誰も訪れないような場所で波を探したり、コンディションに合わせて様々なボードにトライしたり、私にはそっちの方が合っていると思った。それからは海の中での時間を純粋に楽しめるようになり、それと同時にフローするように波に乗れるようになった。

今まで行った中でお気に入りのサーフスポットはインドネシアのメンタワイ。多くのサーファーがなぜ行きたがるのかが分かった。次に行きたい場所はタヒチかな。

海、自然との関係を言葉で表すなら?

自分自身と深く繋がれて、そして人間も自然の一部だと再確認させてくれる場所。

これからの目標や夢は?

表面的なアートではなく、見る人の五感を刺激する作品やフィルムを作りたいと思っている。あと最近はセーリングにも興味が出てきたから、数ヶ月間船に乗って波を追いかけたり、ダイビングをするのも夢。来年からサーフィンとクリエイティビティをミックスしたプロジェクトをスタートする予定で、それも今から楽しみ。

あなたの生活に欠かせない3つのものは?

旅をしているときでも友達や家族と繋がっていられるスマホ。旅をキャプチャーできるカメラ、そしてサーフボード。

20歳の頃の自分に何かアドバイスをするとしたら

旅に出ることで多くのドアが開き、その結果今の自分がある。だから、まずはやりたいことがあれば行動すること。旅行ではなく“旅”をして、その土地に住む人とコミュニケーションをとり、コミュニティに入ること。そして戻れる場所と、何かあれば助けてくれる人を見つけることも大切。その瞬間に何を感じているか向き合い、自分探しの時間に使ってほしい。そしてチャンスがあればいつでも“Yes!”と言って、旅に出られるよう少しは貯金もしていたほうがいいかな(笑)。

text:Miki Takatori
20代前半でサーフィンに出合い、オーストラリアに移住。世界中のサーフタウンを旅し現在はバリをベースに1日の大半を海で過ごしながら翻訳、ライター、クリエイターとして多岐にわたって活動中。Instagram

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  • 【特集:Ocean People】海から始まるストーリー/09_タラ・スネル
  • 2024.11.15

海と繋がり、自分の中の好きや小さなときめき、そしていい波を追い求めてクリエイティブに生きる世界中の人々、“Ocean People”を紹介する連載企画。彼らの人生を変えた1本の波、旅先での偶然な出会い、ライフストーリーをお届けします。

Profile
Tara Snell タラ・スネル
タイ出身、23歳のクリエイター。タイとスリランカの2拠点をベースにしながら、サーフィン、ヨガにフォーカスした旅を続けている。

あなたのことについて教えて

生まれ育ちはタイ。母親はタイと香港のミックスで父親はカナダ人。現在は家族がいるタイと波のいいスリランカの2拠点をベースにしながら生活している。タイ北部の山に囲まれたチェンマイで生まれたんだけど、父が海好きなこともあって6歳のときに南部のサムイ島に引っ越した。いまは海が一望できる場所に住んでいいて、ここは私のお気に入り! 仕事はブランドのコンテンツ制作やモデル活動、ヨガを教えるなど色々活動している。一時期自分は何をしたいのか分からなくなったときがあったんだけど、写真を撮ることや情報を発信するのが好きで、特にサーフィンを始めてからは様々なブランドと仕事をするようになり、やりたいことが明確になってきた。“旅をしながらサーフィンをする”はずっと憧れていたライフスタイルで、いまのこの生活ができていることにとても感謝している。

サーフィンを始めたきっかけとお気に入りのスポットは?

初めてサーフィンをしたのは、2022年7月にスリランカに行ったとき。当時付き合っていた彼が、スリランカ南東部にあるアルガンベイで、サーフィンとヨガのリトリートを行っていたの。アルガンベイは首都コロンボから6〜7時間離れた場所にあり、すごく美しくて世界の果てのような場所。リトリートが始まる2週間前に彼と合流して、一足早くサーフィンをしたの。基本的なことからルールやマナー、波について教えてもらい、最初は海の中でプッシュしてもらいながら波に乗っていた。何日かヘルプしてもらってたんだけど、ヨガをやっていたおかげかバランス感覚があり、すぐに一人で乗れるように。それに純粋に楽しかったから、のめり込むのに時間はかからなかった。

初めてロングボーダーを見たときからエレガントでスタイリッシュな波乗りに憧れて、私の中ではロングボード一択だった。今ではサーフィンのない生活は考えられないわ。

お気に入りのサーフスポットはフィリピンのシャルガオ島とスリランカのマシュマロという場所。次に行きたい場所は、フィジーのナモツ島。

海、自然との関係を言葉で表すなら?

海は私たちの一部。幼い頃から海は大好きだったけど、サーフィンを始めてからより一層自然へ感謝するようになった。海は地球からの贈り物。そこにあるのは当たり前のようだけど、海で時間を過ごすたびにその偉大さに気付かされる。

これからの目標や夢は?

もっとサーフィンが上手くなって、旅をしながらサーフィンを続けていきたい。いつかスポンサーがついたらいいな! 仕事の面では、サーフィンとヨガ両方で使える水着や洋服を作りたいと思っている。

あなたの生活に欠かせない3つのものは?

私にとって一番大切なのは家族。戻ってくる場所があること、いつも支えてくれる人がいることは何よりも幸せなこと。それとロングボードと旅中でその瞬間を捉えるカメラ、スマホ、ドローンなどのデバイス。

何か新しいことを始めたいと思っている人にアドバイスを

心地のいい場所に居続けると成長するのは難しいので、とにかくやりたいと思ったことは挑戦してほしい。やってみて上手くいかなかったとしてもそれは失敗にはならないし、そこから学べることの方が多いはず。自分の好きなことにエネルギーを注いでいると、必ず宇宙が味方になってくれるから。


text:Miki Takatori
20代前半でサーフィンに出合い、オーストラリアに移住。世界中のサーフタウンを旅し現在はバリをベースに1日の大半を海で過ごしながら翻訳、ライター、クリエイターとして多岐にわたって活動中。Instagram

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