#アナ・モーグリー

  • 【特集:Ocean People】海から始まるストーリー/05_アナ・モーグリ
  • 2024.09.13

海と繋がり、自分の中の好きや小さなときめき、そしていい波を追い求めてクリエイティブに生きる世界中の人々、“Ocean People”を紹介する連載企画。彼らの人生を変えた1本の波、旅先での偶然な出会い、ライフストーリーをお届けします。

Profile
Anna Mowgli アナ・モーグリ
フィリピン出身、現在はバリ島とジャワ島東部の2拠点で生活しながら、フォトグラファーとして活動する傍ら自身のブランド「Tiny Wave Surf Club」をパートナーと運営している。

あなたのことについて教えて

生まれはフィリピン、育ちはカナダ。大学を卒業した2008年に初めてインドネシアを訪れて、それ以来ずっとここに住んでいる。バリは数年前と比べて海も街も忙しくなったけど、友達がたくさんいるからお気に入りの場所。今は手付かずの自然と波が豊富なジャワ島東部のバトゥカラスと行き来しながら生活している。

仕事はフォトグラファーをメインにしながら「Tiny Wave Surf Club」というブランドも運営している。ブランドを始めたきっかけは特にないんだけど、最初はただ趣味程度にやっていた。パートナーがアーティストということもあって、彼のアートをTシャツにプリントしたり、ロゴを作ってみたり。特にビジネスにすることは考えず、洋服を友達や身内に販売してたの。するとみんなからの反応が思った以上に良かったから、インスタグラムのアカウントを作り、ブランドとしてローンチすることに決めたの。

Tiny Wave Surf Clubという名前に込められた意味は?

コンセプトは​​太陽の光が降り注ぐ海岸と、穏やかな海のさざ波が出合う場所。一般的なサーフクラブではなく、サーフィンの本質を再定義するために集まった、サーファーたちのコミュニティ。ここでは、誰が一番大きな波に乗るか、誰が一番クリティカルなマニューバーを描くかということは気にせず、なぜ海が好きになったのかを思い出させてくれるような、小さくてファンな波に乗る喜びを、心の底から味わうことが大切。

ソフトボードで練習する初心者も、ビッグウェーブに挑むサーファーやプロと同じように、ラインナップの中では誰もが自分の居場所を見つけることができる。そんな多様性を大切にし、順位や点数を気にせずサーフィンを純粋に楽しむことができる場所を作りたいと思った。

サーフィンを始めたきっかけとお気に入りの場所は?

バリに移住する前にハワイやコスタリカで何度かトライしてみたけど、本格的に始めたのは2008年にバリに来てから。最初はチャングーのバトゥボロンやオールドマンズでロングボードを始めて、それから色んな場所にサーフトリップに行くようになった。スリランカやオフシーズンのメンタワイは私にピッタリの波で、お気に入りの場所。

海、自然との関係を言葉で表すなら?

私の人生はサーフィンを中心に回っているから、日常生活も旅行に行くのも、一番にサーフィンのことを考えている。パートナーと出会ったのも海の中だし、海にいると様々なアイデアが浮かんでくる。ビーチで過ごす時間は私にとって欠かせない時間、海から上がったあとのリフレッシュしたマインドや感覚は特別で、他に変えられるものはない。

これからの目標は?

ブランドは今まで通りシンプルに、クオリティを維持していけるよう努めていきたい。それと同時に、商品が実際手に取れるお店も作りたいと思っている。個人的な目標は、行ったことがない新しい場所にサーフトリップに行くこと。インドネシアには数えきれないほどのサーフスポットがかるから、ここに住んでいる間にもっと多くの島を訪れて誰もいないラインナップを探すのが夢。それから、来年はニュージーランドにも行ってみたいな。

あなたの生活に欠かせないものを3つ挙げるとしたら

私は食べることが大好きなので、まずは美味しい食事。それと何か新しいことを学ぶこと。スキルでも知識でも何か新しいことを日常的に取り入れることが大切だと、ここ最近気づいたの。あとは旅行かな。


text:Miki Takatori
20代前半でサーフィンに出合い、オーストラリアに移住。世界中のサーフタウンを旅し現在はバリをベースに1日の大半を海で過ごしながら翻訳、ライター、クリエイターとして多岐にわたって活動中。Instagram

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