• 舞台はビッグウェーブの聖地、チョープー「松田詩野オリンピックへの挑戦」(後半)
  • 2024.07.08

湘南・茅ヶ崎から羽ばたくオリンピアン、松田詩野(TOKIOインカラミ所属)。リベンジとなる2024パリ五輪、舞台はサーフィン発祥の地であり、ビッグウェーブの聖地でもあるタヒチ・チョープー。オリンピックまで20日を切ったいま、松田が感じていることの後半をお届けします。

Q.:メンタルトレーニングはしていますか。

A.:自主的に心掛けていることはあります。勝負の世界にいるからこそ、勝ち負けに一喜一憂しすぎないようにしています。アップダウンが少ないほうが本番で力を出せると思うので。実際には難しいときもたくさんありますけど。

Q.:海に入っていない時間は何をして過ごしていますか。

身体のケアをしている時間が多いです。自分に合うオイルマッサージのお店を探して施術してもらったり。決まった場所があるわけではなく、海外遠征のときもよくリサーチしていろいろな所に通っていました。あとは家族と過ごしたり、友人とカフェに行ったり、本を読んだり……。意外と普通です(笑)。

Q.:サーフィン以外に何かスポーツはしていますか。

A.:基本的に身体を動かすことが好きなので、山に登ったり、水泳をしたり、いろいろやっています。気分が落ち込んだときはくよくよ悩むよりも、運動してすっきりするほうが好きです。

Q.:一方で読書もされると。どんな本を読んでいますか。また、よく聴く音楽があれば教えてください。

A.:最近だと「1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書」、「最強の身体能力 プロが実践する脱力スキルの鍛え方」などを読みました。音楽は……好きなアーティストがたくさんいて絞れないのですが、近頃はSZAの曲をよく聴いています。ヒップホップやR&Bを聴くことが多いかな。

Q.:今後、プライベートでやってみたいことはありますか。

A.:サーフィン以外ならカフェの経営をしてみたいです。それくらいカフェが好きなんですよね。来た人を元気づけたり、リラックスできる空間をつくってみたい。あとは環境問題に関心があるので、今後はそちらの勉強もしてみたいです。オリンピック会場のタヒチでも、ジャッジタワーの建設が問題になっていましたよね。サーフィンは海ありきのスポーツなので、ビーチクリーンはもちろん、そういったニュースにも関心を向けておきたいです。

Q.:素敵ですね。そのオリンピックでは金メダル獲得を目指すことになりますが、他にも具体的な目標はありますか。

A.:世界中の人に、サーフィンの魅力が伝わるパフォーマンスをしたいです。ビッグウェーブにチャージすることで「日本人の女の子でもできるんだ」ということを証明したい。それが、他の女の子の背中を押すきっかけになれば。

Q.:ありがとうございます。最後に、改めてオリンピックへの意気込みを聞かせてください。また、応援してくれている女性ファンに向けて一言お願いします。

A.:チョープーでのオリンピックはおそらく二度とないので、後悔のないように挑みたいです。私の姿を見て、同じようにオリンピックを目指す女性サーファーが増えてくれたら嬉しいです。そうでなくても「好きなことを見つけて、全身全霊で楽しむこと」を伝えられたら最高です。

photography _ Nachos text _ Ryoma Sato

SALT...#01「ROAD to OLYMPIC」より抜粋
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